大阪天満橋の司法書士那須弘成のブログ

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相続人の権利、遺留分は放棄できる!?(154記事目)

   

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以前、遺留分は相続人に与えられた強力な権利であることはお伝えしました。

遺留分について

では、その遺留分は放棄できないのでしょうか?

相続人の中には、「私は父から多額の援助をすでに受けているから、父の相続財産は弟や妹に受けとって欲しい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

答えは、「遺留分の放棄は相続開始の前後を問わず放棄できる」です。

相続開始前の遺留分の放棄

相続開始前の遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可を受けた場合にのみ、有効となります。

なぜなら、相続開始前に家庭裁判所の関与なく放棄を認めると、遺留分権利者の意思とは違い、被相続人や他の相続人から無理矢理遺留分の放棄をさせられる可能性があるからです。

そこで、相続開始前に遺留分を放棄される方は、家庭裁判所に対し遺留分の放棄を許可する旨の審判を求めます。

家庭裁判所は、遺留分の放棄を望んでいるのが、遺留分権利者の意思なのか(他から強制されていないかなど)、放棄の理由に合理的な理由があるかを検討して、申立の許可、不許可を決定します。

したがって、家庭裁判所に遺留分の放棄を申立てても、必ず遺留分の放棄が認められるわけではありません。

また、遺留分の放棄をしたからといって、相続人の地位を失うわけではなく、相続人として遺産を受け取ることはもちろんできます。

遺留分のない相続人になるだけです。

そして、その遺留分の放棄をした相続人が被相続人より先に死亡した場合、遺留分放棄者の子や孫などが代襲相続人になりますが、その代襲相続人は、遺留分のない代襲相続人となります。

相続開始後の遺留分の放棄

相続開始後の遺留分の放棄は、すでに相続が発生しているので、遺留分権利者は自由に遺留分の放棄をすることができ、家庭裁判所の許可を得る必要はありません。

 

相続開始前の遺留分の放棄は家庭裁判所の裁量によりますので、不確実なところがあります。

また、遺留分の放棄は一度認められると原則撤回ができませんので、慎重にするようにしてください。

 

相続人の権利、遺留分は放棄できる!?でした。

大阪天満橋の司法書士 那須 弘成

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那須弘成
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